胆嚢(たんのう)の手術
この手術は、胆嚢結石症や胆嚢ポリープなどの疾患が対象で、お腹を大きく切開するこ となく胆嚢を取り出します。
1.この手術を行なうときには、おへその右上にある胆嚢にむけて4つの穴をあけ、そこから腹腔鏡や、処置具をいれます。
2.腹腔鏡は、テレビ画面につながっており、テレビを通して手術をすすめます。
おなかのなかに、外科医の手がはいることは一切ありません。
3.お腹の中の様子を示します。胆嚢は、肝臓に接しており、また胆管という細い管とつながっています。
4.実除のテレビ画面の映像です。胆嚢を取るためには、胆管から胆嚢を切り離し、さらに、肝臓から胆嚢を剥がします。そして、胆嚢をおなかにあけた穴から、からだのそとへ取り出すのです。
5.術後のおなかの傷の様子です。傷はとても小さく、痛みも少ないため、患者さんは手術の次の日から歩くことが可能で、回復も早くなります。
以上、腹腔鏡により胆嚢を摘出する手術をご紹介いたしました。炎症の強い胆嚢ではむ ずかしく、すべての胆嚢疾患について可能なわけではありませんが、この手術はすぐれた点が多く、今後ますます広がっていくことと思われます。