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image/Snail

・ギューリックは、モーレア島の7つのマイマイを研究した結果、彼らの違いは、環境による自然淘汰とは関係なく、遺伝的変異など内的要因によるものだと発表し、今度は、ダーウィンの進化論を信じていた学者たちを怒らせた。
・1906年、もう一人の自然研究家、ヘンリー・エドワード・クランプトンが、ギューリックの説に惹かれて、南太平洋にやって来た。彼は、その後の50年をマイマイの研究に捧げ、モーレア島のマイマイたちが、将来、どのように変化していくか、いくつもの仮説を立てた。そして、その仮説は、将来の学者たちによって、検証されていく筈であった。
・だが、彼の後輩たちは、検証することができなくなった。それは、あるマイマイのせいだった。



image/dish of snail

・ソシエテ諸島にはフランス人たちが住んでいた。フランス人たちがカタツムリを好むのは有名である。
・食するに最も好ましいのは、大きなアフリカマイマイだった。アフリカから生きたマイマイを輸入する度に、当然のことながら、何匹かは逃げだした。そして、天敵がいないため、あっという間に増えていったのである。



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