・モーレア島がアフリカマイマイの侵略を受けたのは、ほかの島より遅く、1970年代だった。だが、アフリカマイマイがここに辿り着くやいなや、増える速度は凄じかった。一軒の家でアフリカマイマイを掃除したら、手押し車2杯分になったという。
・大きなアフリカマイマイは、島中の農作物を食い荒らしていた。直ちに何か手を打たなければならなかった。
・そして、1977年、手は打たれた。アメリカ・フロリダから、マイマイを食べてしまうマイマイ、ヤマヒタチオビガイが導入されたのである。
・ところが、この肉食マイマイは、巨大なアフリカマイマイを敬遠し、もともといたポリネシアマイマイに向かっていったのである。
・これまで、天敵のいない、隔離された島に住んでいたポリネシアマイマイは、防ぐ術を知らなかった。1988年までには、島には、一匹もいなくなってしまった。