・カリブに、もともといた人間たちも、もちろん、アザラシを狩り、食べていた。だが、彼らが殺すのは、自分たちが必要なだけで、アザラシの数が減ることはなかった。
・1675年、イギリスの探検家ウィリアム・ダンピアの記録によれば、スペインの船乗りたちが、こん棒を片手にカリブモンクアザラシの集団の中に入っていっても、アザラシたちは、何が起ころうとしているのか、理解できず、じっとしたままだったという。
・バハマ諸島だけで何千頭も棲息し、その他、カリブ諸島、メキシコとフロリダの沿岸にも棲んでいた。
・海中で魚を捕る敏捷さに比べて、陸上での動きののんびりしたところが、カリブモンクアザラシの致命傷となった。
・ジャマイカ在住のイギリス人たちも、盛んに狩りをしていたと、記している。
・これは、20世紀初め、カナダ北部のタテゴトアザラシの狩りを記録したものである。